インド洋にかかるPamban鉄橋【2019.2】

 スリランカの次の行き先にインドを選んだ理由は、日本人にとって異文化の代表のように語られる地を経験してみたかったこと。そして同じぐらい重要な理由として、Pamban橋を訪れてみたかったということがある。

 

 動く巨大構造物(例えば、運河エレベーター)に興味を示し、その機構に感心するのは万人共通だと思うが、私の場合は可動橋に格別のカッコ良さを感じる。そして、日本国内のみならず、海外に出かけた折にも出来る限りその姿を撮影してきた。

 

 南インドにあるPamban橋はインド半島と、ヒンドゥー教の聖地のあるラメスワラムを結んでいる。その特徴は、可動部分を有していること、全長2kmにわたって列車が海上を走ることにある。

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 世界広しといえど、このスケール感で海面すれすれに建設された鉄道橋は他にないのではないだろうか。もし日本であれば台風・高潮の被害を受けて、もっと安全性の高い橋梁形式に置き換えられるか、トンネルになるはずである。

 

 もっとも、インドでもサイクロンは発生するわけで、押し流されたのか、海中に投棄された古い橋の姿を見ることもできた。度々不通になるという情報も散見され、これで良いのかインド…という感じである。

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 (左)隣接する道路橋が撮影地になっている。

 (右)立派な橋の銘版が線路脇に立っていた。

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 サイドから撮ったのが個人的ベストショット。エメラルドグリーンの海と客車の塗装がよくマッチしている。

 

 このPamban橋もイギリス統治時代に建設されて100年以上が経過しており、現在は隣接して新橋が建設されている様子。
 現地の人々にとってもこの橋はフォトスポットらしく、工事状況はtwitter等でリアルタイムで確認できるのでたまに進捗を見ると面白い。新橋も可動橋らしいので、いつか行ってみたい。

 

スリランカ編)

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