古峠越・長野盆地へ向かうカシオペア【2022.4】

 気がついたら始まっていた社会人生活。サラリーマン双六の一マス目は縁あって長野になった。

 

 週末に何気なくネットサーフィンしてると、河川敷を場所取りしている身勝手な撮り鉄が炎上していた。どうやら信州カシオペアの運転があるらしい。HMなし64-1000を真面目に撮る気は起きないが、どこか穴場的な撮影地があれば行ってもいいかもしれない。

 

 早朝に長野につくスジなのが煩わしいが、この機会を逃してしまえば、週末に家でダラダラする習慣が身についてしまうような気がした。何とか4時過ぎに起き出して車を転がした。

 

 朝日に輝くカシオペアとラーメン橋が美しい。道中に見た日の出も見事で、長野への愛着が湧いたという意味でも良い一日になった。

 

シカゴの摩天楼を走る高架鉄道【2018.9】

 アメリカの代表する鉄道風景と言えば、荒野を走る長大な貨物列車、そして都市を走るMRT(Mass rapid transit)である。20世紀初頭には、ディズニーシーにあるようなエレクトリックレイルウェイの建設がニューヨークで始まっていた。その後、土木技術の発展と人口の増加に対応して、都市鉄道の主流は地下鉄へと舵が切られるようになる。

 

 しかし、シカゴにおいては中心部の環状線も含めて多くが高架として残っている。ビルの隙間を縫うように走る高架鉄道は魅力的な被写体であり、気が付けば海外の写真家がInstagramにアップロードした写真をもとに、撮影地探しに勤しんでいた。

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TRUMPタワーをバックに走るChicago 'L'(Adams/Wabash station)

 

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種子島でロケット打ち上げ見学【2021.12】

 修論も佳境に入りつつあった12月末。私は天気予報とスケジュールを交互に睨んでいた。場所は種子島、12月21日にHⅡAロケット(H2AF45)の打ち上げが予定されていた。

 

 年々過熱するロケット人気に比べて、種子島へのアクセスは貧弱である。鹿児島から約50人乗りのプロペラ機が3~4往復しているが、打ち上げ日が公式発表される前には既にメーカーやマスコミ関係者で満席。残るはフェリーでの上陸だが、その先のレンタカーも一瞬で予約が埋まってしまう。

 

 熾烈な予約合戦を勝ち抜くには、飛行機やホテルの空き状況から、公式発表よりも前に打ち上げ日を予想し、各種手配をする必要があった。修論のスケジュールも見通せない中、ヤマを張れるわけもなく、今回も現地参戦は無理なように思えた。

 

 しかし、打ち上げ前々日の12月19日になって、天候不順のため打ち上げを21日から22日に延期するとの報。天気予報を見ても22日の天気は良好。これ以上の順延はないように思えた。実験も一段落しており、2日間の移動手段さえ確保できれば見に行ける。

 

 祈りつつ予約サイトを叩いてみると、1日ずれたことによって航空機もガラ空き。レンタカーも1台だけ、軽トラなら空きがある。直前の航空券予約は価格的にハードルが高いが、今回はマイルの恩恵にあずかって発券。

 

 Flight:羽田(JL0643)鹿児島(JL3763)種子島

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  低空を飛行するプロペラ機からは桜島が望めた。天気も悪くなく、否応なしに打ち上げへの期待が高まる。

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インド洋にかかるPamban鉄橋【2019.2】

 スリランカの次の行き先にインドを選んだ理由は、日本人にとって異文化の代表のように語られる地を経験してみたかったこと。そして同じぐらい重要な理由として、Pamban橋を訪れてみたかったということがある。

 

 動く巨大構造物(例えば、運河エレベーター)に興味を示し、その機構に感心するのは万人共通だと思うが、私の場合は可動橋に格別のカッコ良さを感じる。そして、日本国内のみならず、海外に出かけた折にも出来る限りその姿を撮影してきた。

 

 南インドにあるPamban橋はインド半島と、ヒンドゥー教の聖地のあるラメスワラムを結んでいる。その特徴は、可動部分を有していること、全長2kmにわたって列車が海上を走ることにある。

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 世界広しといえど、このスケール感で海面すれすれに建設された鉄道橋は他にないのではないだろうか。もし日本であれば台風・高潮の被害を受けて、もっと安全性の高い橋梁形式に置き換えられるか、トンネルになるはずである。

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